クレード4以上の犬椎間板ヘルニアについて

椎間板ヘルニアについて

  • 脊髄は脳からの指令を伝えるために脊椎(背骨)のなかの空間
    (脊柱管)を通っています。
    犬の脊椎(背骨)は頸椎が7本、胸椎が13本、腰椎が7本の合計
    27本からできています。
    これらそれぞれの脊椎の間には椎間板があります。
    椎間板はその中心部に髄核というゼリー状の構造があり、
    その周囲を線維輪に取り囲まれています。
    椎間板は、ゼリー状の髄核により脊椎にかかる衝撃を吸収する
    働きを持っています。
    この椎間板が飛び出し脊髄を圧迫するのが椎間板ヘルニアです。

胸腰椎椎間板ヘルニアの重傷度

  • 椎間板ヘルニアはその重症度によって5つのグレードに分けられます。
    特にグレードの4?5の差は、予後の差に非常に大切で、
    グレード4とグレード5では治療後の改善率が大きく異なります。
    とくにハンセン1型を起こしやすいダックスなどの犬種は、
    昨日までグレード1だったのに、いきなりグレード5に移行することも
    あるため、内科療法選択した場合、治療ををおこなっている間に
    グレードの進行が起こっていないかの注意することはとても必要です。
    • グレード
    • 症状
  • グレード1 脊椎痛。麻痺はないが、脊椎(背骨)に痛みを感じ、
    動物は運動を嫌い、いつもは上り下りできる段差を上り下り
    できなくなったり、飼い主さんが抱きかかえたときに痛みを訴えて
    鳴くことがあります。
    グレード2 麻痺、運動失調。動物は歩行可能だが、後ろ足の力が
    弱くなり、ふらふら歩いたり、足先をすりながらあるいたりします。
    グレード3 麻痺。後ろ足を自分で動かすことができなくなり、
    引きずって前足だけで歩くようになります。
    グレード4 排尿麻痺。自分の意志で排尿ができなくなります。
    膀胱はいつも尿がたまった状態で、ぽたぽたと垂れ流しのようになります。
    グレード5 深部痛覚の消失。一番最後になくなる深部痛買うまで
    なくなった状態です。
    後ろ足を鉗子などで強くはさんでも痛みを感じません。
  • 菅原旭浩先生:プロフィール

    • ◆1987年3月 北里大学獣医畜産学部
      獣医学科修士課程卒業◆1989年2月 菅原犬猫病院開業
      ◆2012年3月 東北大学大学院医学系研究科医科学専攻博士課程卒業
  • お問い合わせは、健康楽々くん からどうぞ http://metaraku.com
  • by 心とからだのカウンセラー石井 寛の愛猫15歳オスも活用しています。
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